しかし,この切り替えは基本的にはスイッチ一つを追加すれば済むので,基板上にスイッチを追加することで,ポテンショスタットと自然電位測定のためのエレクトロメータを切り替えられるようにする改造例を紹介する.
実際の加工は以下の通りである.
加工例では基板の他のところで使っているものに類似した形状の3Pトグルスイッチ (例) を使用した.ただし,基板に安定して固定するための金具がないもので,スイッチの端子分の3つの穴が必要になる.他のところで使っているものと同じものを使う場合は,ドリルを5箇所にするか,固定用足は根元で切り取ってもよい.
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Fig. 8A.1 エレクトロメータモードの追加.基板の改造例. |
追加したスイッチを Analog Discovery とのコネクタ方向に倒せばエレクトロメータモードになり (RP),電気化学系への接続コネクタの方に倒せばポテンショスタットとして動作する (PS). |
Fig. 8A.2 エレクトロメータモードの追加.実際の加工例. |
赤で示したところが回路の変更部分である. |
Fig. 8A.3 エレクトロメータモードを追加した回路例. |