チェックシート1


1. 銀塩写真システムの画像記録材 (感光材料) は [ 1 ] の微粒子である.
2. 微粒子を使うのは [ 2 ] ためである.
3. この微粒子をベース上に塗布して光を当てると [ 3 ] が形成される.
4. 現像とは [ 4 ] ようにすることであり,黒白写真においては,化学的には露光されて [ 5 ] 核が形成された粒子を選択的に [ 6 ] して [ 7 ] にすることを意味する.
5. 黒白写真における定着とは [ 8 ] を選択的に溶解除去することである.
6. カラー写真においては [ 9 ] を記録再現するために,より多層の構造が必要になる.
7. カラー写真画像は [ 10 ] で作られる.これを作る化学反応は,黒白写真の現像と同様の現像主薬がハロゲン化銀を [ 11 ] する反応から始まる.そのため,最終画像とするためには生成物である [ 12 ] の除去が必要になり,これを [ 13 ] という.


解答とコメント
[ 1 ] ハロゲン化銀.銀塩という答も見られた.
[ 2 ] 画像としての(空間)分解能を出す.空間分解能は解像力(解像度)としてもよい.画素数をかせぐ,という答が見られたが,そもそも空間分解を行わなくては画像になりえないこと,そのためにはまず粒子であることが必要で,その上で粒子を小さくする事でより高い解像度を得ている,ということに注意してほしい.
[ 3 ] 潜像.潜像の正体や働きについてはあらためて講義する.
[ 4 ] 潜像を目に見えるようにする.内容はともかく,日本語として文章にぴったりあてはまらない解答が目立った.全文を通して読んでみて,不自然でないかよく考えるくせをつけよう.理工系の文章は文学的である必要はないが,だからといって日本語として不自然では困る.木下是雄「理系の作文技術」(中公新書) は文章を書くうえで非常に参考になる.推薦.
[ 5 ] 潜像.潜像がどういうものかをきちんと説明していないので,潜像核という言葉が思いつかなかった?人も.
[ 6 ] 還元.これも思いつかなかった人が多い.銀の酸化数に注目.
[ 7 ] 銀粒子.黒化という答も多かった.
[ 8 ] 現像されなかった(光の当たらなかった,潜像核のできなかった)ハロゲン化銀粒子
[ 9 ] 色情報
[ 10 ] 色素
[ 11 ] 還元.「現像」でもいいだろう.
[ 12 ] 銀粒子.黒化銀,金属銀.
[ 13 ] 漂白