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■最近の発表状況は こちら

■概要
当研究室は銀塩写真材料 (処理システムを含む) とそれらに関連する材料科学がもともとの研究対象です.
銀塩写真は幅広い分野の基礎科学に立脚して作られているきわめて巧妙なシステムであり, 最近流行の「ナノテクノロジー」の広範な分野で,科学的基盤を共有しています.
当研究室では,これらの基礎を踏まえて,銀塩写真関係にとどまらず, さまざまな応用分野に展開を図りたいと考えています.

大きく掲げる研究テーマは 「ナノスケールの素材を用いる情報変換」です.

イメージはこんな感じ.
(クリックで拡大)

現在の研究対象は幅広いのですが, などがあげられます.
これらのテーマは相互に深く関係しており,いくつかにまたがるような研究課題もふつうです.

研究手法としては,電気化学,コロイド化学の技法を基礎に置いたものが中心です.
モノを産み出す,あるいはモノの特性をきちんと把握し,理解することは,けっして簡単なことではありません.研究には多くの機器 (原始的なモノから最先端機器まで) を用いますが,単に機器を使う以上に,各人の創意工夫が求められます.

研究室としては,個々人の自主性と創意を大切に,基本をしっかりと押さえる経験を積んで欲しいと願っています.



2010年度修論研究・卒業研究のテーマ一覧

現有機器等


金ナノ粒子と酸化還元酵素を組み合わせて電極上に固定化することで,酵素と基板電極の間の電子移動をスムーズにおこせる場合があります.とくに本研究室で見出した方法は,きわめてシンプルな方法で作成されているにもかかわらず,優れた性能が得られ,高性能なバイオセンサとしての可能性が示されています.その本質を見極め,応用につなげる研究を行っています.
*Y. Okawa, Y. Sakai, F. Shiba, "Reagentless H2O2 biosensor with high electron transfer efficiency carrying nanocomplex of horseradish peroxidase and Au-Nanoparticle", Electrochemistry, 76,522-524 (2008).


この写真は現在実験中の新しい構造の電気泳動表示素子です.
表示デバイスとしての特性はまだまだ足りませんが,二色の電気的な切り替えという基本的な動作に成功しています.
文字表示は文字型の電極を使っているので,白字と青字の差が本来のコントラスト差になるはずです. このデバイスの作製には,これまでの銀塩写真材料に対する研究成果がさまざまな形で利用されています.
*大川祐輔, 三宅佳郎, 柴 史之, "ゼラチンで包括固定化された粒子内包液滴を用いる 電気泳動表示素子の試み", 日本写真学会誌, 68, 538-540 (2005).


この写真は現在実験中の無機微粒子を使ったエレクトロクロミック表示素子です.
写真用ハロゲン化銀のような特性のそろった微粒子を使えれば,さまざまな用途で性能向上が図れるはず. そのようなコンセプトで作られた準単分散微粒子を使っており,電気化学的な着消色が可能です.
電極上に発色層を形成するのも,粒子分散液を塗布・乾燥するだけでよく,蒸着などの手のかかる方法も必要ありません.
*F. Shiba, M. Yokoyama, Y. Mita, T. Yamakawa, Y. Okawa, "Hydrothermal synthesis of monodisperse WO3・H2O square platelet particles", Matt. Lett., 61, 1778-1780 (2007).