微分容量測定は,電極-溶液界面の状況を調べるひとつの方法である.金属電極であれば電気二重層容量に対応し,電極表面に分子やイオンが吸着すると変化がおこるため,吸着状態についての評価に利用できる.半導体電極では空乏層容量を評価することに利用でき,フラットバンド電位やドープ濃度の評価に利用できる.測定としてはインピーダンス解析の一種だが,電気化学インピーダンス測定では,通常,電極反応が進行する状態で,電位を固定して周波数による変化を測定するのに対し,ここではファラデー反応のおこらない充電領域において,周波数を固定して容量成分の電位依存性を測定する.
以下,作業手順.