DNA/Ru(bpy)32+ハイブリッド膜による交流電気化学発光の超高速応答の実現

Ultrafast Response in AC-Driven Electrochemiluminescent Cell Using Electrochemically Active DNA/Ru(bpy)32+ Hybrid Film with Mesoscopic Structures

Shota Tsuneyasu, Ryota Takahashi, Haruki Minami, Kazuki Nakamura, Norihisa Kobayashi,
Scientific Reports, vol. 7, p. 8525, (2017).

DOI: 10.1038/s41598-017-09123-2

一般的に交流駆動による電気化学発光(AC-ECL)の応答速度は数ミリ秒程度であることが知られています。本論文では、様々な機能性分子と複合可能なDNA膜中へのRu2+錯体の複合化を検討しました。その結果、サブミリ秒以下という従来系では達成できなかったAC-ECLの大幅な高速応答化を実現しました。様々な観点から詳細に解析を行ったところ、DNA膜中にRu2+錯体を導入することで、電気化学応答を有する凝集体が形成され、微小電極のように機能することで、AC-ECLの高速応答化がなされたと考えられます。

2017年09月28日